25日前場の東京株式市場では、大幅高。平均株価は前日比271円03銭高の1万3811円90銭と急反発した。前日の米国株高や為替市場のドル高・円安基調を背景に、寄り付きから買いが先行。「CTA(商品先物業者)による先物買い」(市場筋)、「前場中に225先物で2500枚買い」(準大手証券)、「債先売り・株先買いの動き」(中堅証券)との指摘が聞かれ、先物主導で上値追いの展開。平均株価は4月21日の直近ザラバ高値1万3739円44銭を突破し、一時1万3822円91銭(前日比282円04銭高)と2月28日以来の高値水準となる1万3800円台を回復した。値上がり銘柄は全体の83%強に達し、ほぼ全面高。
市場からは、「前日、決算を受けて売られたJFEやファナックなどが、一夜明けたら織り込み済みとの見方から上昇しており、買い安心感が広がっている。きょうも主力企業の決算発表を控えるが、市場センチメントが好転していることは確かで、さほど懸念することはない」(米系証券)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり1433、値下がり193。出来高は7億4133万株。売買代金は9577億円。東京外国為替市場では、1ドル=104円台前半(24日終値は1ドル=103円69銭)で取引されている。
第一生命との提携強化を発表した損保ジャパン <8755> をはじめ、T&DHD <8795> 、日本興亜 <8754> 、あいおい、三住海上など保険株が大幅高。前日に09年3月期業績見通しを非開示も増益シナリオは変わらないとの見方からJFE <5411> が高く、神戸鋼 <5406> 、新日鉄 <5401> 、大製鉄、住金など鉄鋼株も買い優勢。米金融株高を背景に、住友信託 <8403> 、新生銀 <8303> 、みずほ、三井住友、中央三井など銀行株も上昇。ダイエー <8263> 、イオン <8267> 、7&iHD、三越伊勢丹など小売株も買われた。
ドル高・円安基調を受け、ホンダ <7267> 、トヨタ <7203> 、マツダ、日産自など自動車株が堅調。前日に09年3月期の小幅減益見通しを発表したファナック <6954> が「会社計画は保守的」との見方から買われ、キヤノン <7751> 、ソニー、オリンパス、東エレクなど値がさハイテク株も指数を押し上げた。個別では、09年3月期連結経常黒字転換見通しが報じられたアイロムHD <2372> や、09年3月期営業31.9%増益見通しに、野村証が「2」(やや強気)に引き上げたメルコ <6676> がストップ高カイ気配。09年3月期連結最終2.9倍増益見通しの愛知機が年初来高値を更新し、値上がり率トップとなったほか、スタンレー、日立化などが大幅高となった。
半面、国際帝石 <1605> 、石油資源 <1662> など資源開発株が軟調。個別では、09年3月期の利益伸び鈍化見通しを発表し、三菱UFJ証が投資判断「3」(中立)に引き下げたNRI <4307> がストップ安ウリ気配。09年3月期連結経常40.2%減益見通しの日立国際 <6756> が年初来安値を更新し、値下がり率トップとなったほか、イビデン、佐世保重などが大幅安となった。
[ 株式新聞ダイジェスト ]提供:株式新聞